観光客は知らないサウジアラビアの怖い話!男を誘惑する美女「ウンム・アル・ドゥワイス」

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観光客は知らないサウジアラビアの怖い話!男を誘惑する美女「ウンム・アル・ドゥワイス」

アラビア半島の夜の恐怖

サウジアラビアといえば、どこまでも続く広大な砂漠と近代的な都市のコントラストが魅力的な国です。しかし、華やかな表の顔とは裏腹に、現地の人々が夜になると決して口にしたがらない恐ろしい伝承が存在します。観光ガイドには絶対に載らない、住人だけが知る深い闇がそこには広がっているのです。

特に砂漠地帯の夜は、私たちが想像する以上に静寂と孤独に包まれます。月明かりだけが頼りの暗闇の中では、人間の理性を狂わせる「何か」が潜んでいると古くから信じられてきました。今回は、そんなサウジアラビアの怖い話の中でも、特に男性を恐怖のどん底に陥れる恐ろしい存在について紐解いていきましょう。

ウンム・アル・ドゥワイスとは

現地の言葉で語り継がれるその怪異の名は、「ウンム・アル・ドゥワイス」です。日本語の情報はほぼ皆無ですが、現地では子供を寝かしつける時の脅し文句としてだけでなく、大人たちでさえも本気で恐れるジン(精霊・悪魔)の一種として知られています。

彼女は、この世のものとは思えないほどの絶世の美女の姿をして現れると言われています。美しい伝統的な衣装を身にまとい、魅惑的な声で孤独な男性に語りかけます。夜の砂漠や人通りの少ない路地裏で、ふと現れた美女に声をかけられれば、多くの男性は警戒心を解いてしまうことでしょう。しかし、それこそが彼女の恐ろしい罠なのです。

香水の匂いが近づくサイン

ウンム・アル・ドゥワイスが近づいてくる時、視覚よりも先に嗅覚に異変が起こるとされています。何もない乾燥した砂漠の風に混じって、突然、むせ返るような甘く濃厚な香水の匂いが漂ってくるのです。アラビア半島特有のウード(沈香)やジャスミンのような香りが、獲物となる男性の鼻腔をくすぐります。

現地のフォーラムを読み解くと、「夜道で突然、高級な香水の匂いがしたら絶対に振り返ってはいけない」という警告が数多く書き込まれています。匂いに誘われて周囲を見渡した瞬間、そこにはすでに彼女が立っており、逃げ出すことは不可能になると言われているからです。甘い香りは、死へのカウントダウンの始まりを意味しています。

ロバの蹄の足

彼女の美しさに魅了され、近づいてしまった男性は、やがて取り返しのつかない違和感に気づくことになります。月明かりに照らされた彼女の足元を見ると、そこにあるのは人間の足ではありません。なんと、ロバの蹄がついているのです。

イスラム圏の伝承において、動物の足を持つ存在は悪魔や邪悪なジンの象徴とされています。足元を見て正体に気づいた時には、彼女の美しい顔は恐ろしい老婆や悪鬼の形相へと変貌し、鋭い刃物のような爪で男性に襲いかかります。美しさと醜悪さの極端なギャップが、この怪異の最も恐ろしい部分だと言えるでしょう。

朝になると砂漠の真ん中で発見される

ウンム・アル・ドゥワイスに魅入られた男性の末路は、非常に悲惨なものです。翌朝、彼らは街から遠く離れた砂漠の真ん中で、変わり果てた姿となって発見されると伝えられています。その遺体には無数の切り傷があり、恐怖に顔を歪めたまま息絶えているそうです。

一部の伝承では、彼女は男性を誘惑して砂漠の奥深くへと誘い込み、完全に道に迷わせた上で本性を現すとも言われています。広大な砂漠では、助けを呼ぶ声は誰にも届きません。ただ砂と風だけが、惨劇の一部始終を目撃しているのです。

筆者考察:現代にも潜む砂漠の誘惑

この伝承を調べていく中で、筆者が特にゾッとしたのは、ウンム・アル・ドゥワイスの怪異が単なる昔話として片付けられていない点です。海外の文献やSNSを突き合わせると、現代でも「深夜のハイウェイで香水の匂いがした」「車の窓を叩く美しい女性を見たが、足元が影に隠れていた」といった目撃談が絶えません。

過酷な自然環境である砂漠において、「誘惑に負けて道を外れること」は直ちに死を意味します。ウンム・アル・ドゥワイスは、人間の欲望や油断を戒めるための教訓であると同時に、アラビアの過酷な自然そのものが生み出した恐怖の具現化なのかもしれません。もしサウジアラビアを訪れる機会があっても、夜の甘い香りには決して誘われないようにしてください。

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