京都市伏見区「桃山」の地名由来と歴史に潜む怖い話・奇譚まとめ
導入 京都市伏見区桃山。いまでは近鉄・JR・京阪の駅名にもなり、住宅地と寺社と史跡が重なり合う、穏やかな地名として知られている。だが、この「桃山」というやわらかな響きの下には、戦国の権力が集まり、都と港と軍事の要衝がせめぎ合い、さらにその周縁に、葬送や境界、武家の死と再生の痕跡が幾重にも沈んでいる。お気づきだろうか。桃の花のような明るさを帯びた名が、なぜ伏見のこの一帯に与えられたのか。その背景をたどると、単なる地名の由来話では終わらない、土地の記憶の濃さが立ち上がってくる。 「桃山」という名は、豊臣秀吉の ...
